📢東京DWAT 災害派遣で八丈島に行ってきました📢
皆さんこんにちは。
生活相談員の土井です。

先日、東京DWATの災害派遣として
11/20〜11/23の3泊4日で、八丈島に行ってきました。
八丈島は、10月に台風22号23号と続けて直撃し
家屋が吹き飛んだり、つい先日まで断水している家もあるなど、
その被害は島民の生活を大きく変えてしまっているようでした。
今回はその時の東京DWATの活動内容や、八丈島の台風被害の現状を報告させて頂こうと思います。
皆さんに東京DWATや八丈島について知っていただいたり、
あとに続くチーム員がどんなものかとイメージを持っていただければ幸いです。
(一部、心に負担を感じる写真などもありますのでご注意ください)
そもそもDWATとは、Disaster Welfare Assistance Teamの頭文字をとったもので
災害福祉支援チームという意味です。
各都道府県に組織され、災害が起きた際は近隣のDWATが派遣されるという仕組みです。
DWATについてご興味のある方は下記のページをご覧ください。
今回東京DWATとしては、能登半島地震に続く、2度目の派遣要請となり
島しょ部とはいえ、東京が東京DWATに派遣要請を行うという異例のものでした。
また、島ならではの限られた社会資源など特殊な環境ということもあり、難しい課題もたくさんありました。

今回の活動内容としては、罹災証明をもとに訪問調査を実施し
傾聴しながら福祉ニーズがあれば適切に繋げていくというアウトリーチが中心でした。
八丈島では、今回の被災をきっかけに生活が変わってしまって福祉ニーズが必要になった方もいれば
本当は被災前からサービスを必要としていたけど、社会に繋がっていなかったと思われるケースなどがありました。
毎日夕礼時に、訪問調査で気になったケースを報告するのですが
町役場、社会福祉協議会の皆さんは
「あー、どこどこの◯◯さんね」とすぐに浮かぶようで、島ならではの強みを感じられました。

実際に訪問に伺ってみると、被害の状況は思っていた以上でした。
現状をお伝えするため住民の方に許可をいただき、何枚か写真を撮ってきました。





今回の調査対象は、罹災証明をもとに決めましたが
全壊のお宅はすでに仮設や町営住宅などに避難しているため対象から外しています。
すなわち上のお写真は半壊以下、ということで今もなおそこに人が住んでいます。
再び強い風が吹けば崩れてしまいそうな危険な状況ですが
大工さんが足りず、修繕の目処がたっていないということです。
また私は担当しませんでしたが、1番被害の大きかった末吉地区というところでは
今年の4月にオープンしたばかりの避難所が土石流の被害にあったようです。
奇跡的に死者はでなかったようですが、よくこれで無事だったなという状況で
被害の大きさを物語っていました。



今回の八丈島派遣では、第1~第4クールに別れ、合計19人が派遣されました。
私が参加した第2クールは、病院のMSW(医療ソーシャルワーカー)、行政職員、居宅ケアマネ、特養相談員など様々な領域でした。
他にも障害の事業所、保健師、社会福祉協議会等々、普段なかなか関わることがない方たちと一緒に仕事をすることができとても良い経験になりました。
同時にたくさんの刺激を受け、日々精進しなければと感じました。


喜多見ホームには私を含めてDWAT登録メンバーが現在5人います。
見聞を広げる良い機会になり
また我々が被災したときに他から支援を受ける際の受援力も高められるので
機会があれば参加してもらえればなと思います。
もちろん、災害が起こらないというのが一番ですが!!
最後に、今回快く送り出してくれた法人、不在の間仕事をフォローしてくれた皆さん
お世話になった八丈島の方々やDWATメンバーに感謝いたします。
と、長くなってしまったので八丈島の魅力は後編でお伝えいたします!
八丈島の主要産業は、観光、農水産業です。
復興のためにも皆さんに足を運ぶきっかけになっていただければと思うのでお楽しみに😊
